よくある新車の汚れとキズについて
※「鉄粉」についての記載を追加(2024/7/16)
新車のキズや汚れは、できる限り納車時にチェックをし、許容できないものは販売店に申し出ることをお奨めします。リボルト松戸においては、コーティング前の下地処理にてできる限りの除去はいたしますが、キズを消すということはクリア層を削ることですので新車においては研磨量を最小限にするべきだと考えております(経年車の下地処理の料金は別途いただいております)。
新車と言えども、工場から購入者の手に届く過程において、汚れやキズが入る場合があるようです。船に固定をする目的と思われるホイールのキズ、在庫としてモータープールに置かれたときに付着したと思われる雨染み、などです。
新車の状態でボディコーティングを行うことは良い選択だと思います。リボルトグループには「リボルト・プロ」や「リボルトプロ エクストリーム」という完全硬化型のガラスコーティングメニューがありますが、コーティングの前に、見た目とコーティングの定着を良くするために高度な下地処理を行います。
そのため、車によっては納車時よりも明らかに良くなる場合があります。
最近は車のリセールバリューを前提にした残価設定ローンを活用して高級車を購入される方がいらっしゃいますが、残価を下げないという目的においてもガラスコーティングは有効ではないでしょうか。
新車が納車されたできるだけ早くにガラスコーティングを行うことをお薦めしていますが、新車であっても以下のような事例※があります。
リボルト松戸ではコーティング前にこれらを極力除去した上でガラスコーティングを行っています。もし新車をご購入予定の方がいらっしゃいましたら、納車時のチェック時に参考にしてみてください。
※各ディーラー、販売店にはクオリティ差があるように思われます。
【サイドバイザー】
樹脂製。通常はディーラーオプションですが、小さなキズが入っていることが多いです。瑕疵とは言えませんが、簡単な研磨で大幅にキズを除去することができます。
日本車は当たり前のようにサイドバイザーが装着されていますが、実は雨の日にタバコを吸わない限り、あまり必要なパーツではないと思います。何年かすると汚れる上にクリーニングがしにくい場所なので新車購入時に無理に取り付けなくても良いかもしれません(ディーラーは営業努力をしてくると思います)。
【テールランプ】
樹脂製。サイドバイザーと同様に、小さなキズが入っています。
【窓ガラス】
アンテナやドライブレコーダーを取り付ける際に、作業者がつけたものだと思われますが、汚れのほかに指紋がついている場合があります。簡単な清掃で除去することができます。
【ボディの接着剤】
ボディに接着剤の線状に付着している場合があります。工場出荷車にはないと思われますが、流通過程の保護用シートの接着などで付着するものと思われます。意外と除去するのが難く、水、洗剤、アルコールでも取れず力を入れるとキズを付けることになります。
【ボディのキズ、バフ傷(輸入車)】
ボディに浅いキズが入っている場合があります。軽い研磨を行うことにより除去することができます。
輸入車においては、海外品質で流通していることや運搬工程でキズが入ることがあるようです。輸入車はPDI(Pre-Delivery Inspection:出荷前点検)センターというところで品質検査をする際にキズを除去しますが、研磨時のバフ傷を残るケースがあるようです。
【ボディのくすみ(ぼけ)】
新車であってもクリア層の表面がフラットになっているとは限りません。塗装の品質や個体差もあると思われますが、下地処理にてクリア層を整え、新車時よりも輝かせることができます。
ホンダ・S660
下地処理により反射光がクリアになる上、黄緑色(パール)が鮮やかに見えるようになります。
スズキ・スイフトスポーツ
【雨染み】
工場出荷後の保管時に水や雨が付着したものだと思われますが、通常は洗車で除去することができますが、除去するために研磨が必要な場合があります。
【ホィールキャップの取り付けミス】
ディーラーの取り付けミスだと思われますが、ホィールキャップとタイヤチューブのバルブの位置がずれている場合がありました。
【ガラスコーティングの施工ミス】
新車へのガラスコーティングを行う際の施工ミスにより、ボディに汚れのようなくもりが発生していることがあります。除去するために研磨と、部分的な再コーティングが必要です。
また、ディーラーなど専門店でないガラスコーティングには注意が必要です。当店に依頼をされたものの中には、下地処理をせずにコーティングされているものがあります。その場合は雨染みの上からコーティングをされ固められるため、専門店であっても簡単に雨染みが取れなくなってしまう場合がありますのでご注意ください。
【鉄粉】
新車であっても、輸入車は長い流通過程の間で、鉄粉が付着することが多くあるようです。走行した車はフェンダー周辺やリアゲートなどに多くの鉄粉が付着することがあるのですが、新車は車の上部に付着する傾向があります。トラップ粘土や除去剤など通常の鉄粉除去処理にて除去が可能ですが、意外と鉄粉の粒が大きく間違ってもこのままの状態でコーティングはしたくありません。基本的には新車の施工時は鉄粉の除去はしません